【GIGAスクール】1人1台端末時代にパソコン教室は必要か?

先日、チエル社の通信を見ていると堀田先生の記事が載っていて、パソコン教室の必要性について触れていました。
堀田先生の意見は文科省の考えに反映されているのだと思いますが、パソコン教室について、
「1人1台端末では性能的に難しい高度な学習を行う場として、コンピュータ教室は必要」と述べていました。
(文科省もいつだったか同様の見解を公表していたと思います)
たしかに、Chromebookでは難しい動画編集や、高度なプログラミングなど、ハイスペックなPCが必要なシーンはあると思います。
また、商業科などでは、マイクロソフトのOfficeを前提としては資格試験対策のため、Windows OSが必要だったりもします。
そうすると、パソコン教室のPCは「ハイスペックなもの」が求められてくるわけですが、この点が悩ましいところですね。
すべての学校のパソコン教室のPCがハイスペックとは限らないわけです。少なくとも私が訪問したことのある学校では、CPUはCore i3、メモリ4GB、なんならOSはまだWindows8というギリギリアウトなスペックのPCが40台並んでいる、というパターンが見受けられました。
そうするとパソコン教室の活用性が見いだせなくなって、「いらないか」となってしまうわけです。
パソコンの台数半分でよいので、ハイスペックなPCを導入し、4~5年ごとにきちんと更新していかなくては、堀田先生や文科省の言う「高度な学習を行う場」としてはまったく役に立たなくなるのではないかと思います。
執筆者紹介

佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。