【GIGAスクール】Google Bardが日本語対応&Google Workspaceアカウントでも使えるようになりました。
Google BardがGoogle Workspaceアカウントでも使えるようになりました。
ChatGPTに対抗するGoogleのチャット生成AI「Bard」。
つい最近まで日本語のチャットに対応していなかったので、日本語環境だといまいち使い勝手が悪かったのですが、つい先日、日本語対応しました。
さらにこれまで個人のGoogleアカウント(@gmail.com)にしか機能開放されていませんでしたが、Google Workspaceアカウントにも開放されました。
下の画像は、Bardの機能が開放されていないGoogle WorkspaceユーザーでBardにアクセスしたときの表示です。
これがどういうことかというと、学校の先生のGoogleアカウントで直接Bardが使えるようになる、ということです。
文科省は生成AIの学校における利用ガイドラインの整備を急いでいるので、夏または秋ごろにはなんらかの指針が出るものと思いますが、先生が授業の教材を作る手助けとして生成AIを使う、といった使い方であれば、著作権侵害にならない範囲でOKでしょう。
*ちなみに、Bardは18歳以上でないと使えないアプリに分類されているので、児童生徒のアカウントでは基本的には使えません。
ChatGPT(無料利用できるGPT-3.5)とGoogle Bard、大きな違いはいつ時点の学習モデルを使用しているか、という点です。
GPT-3.5は2022年8月時点、Google Bardは2023年1月(ページトップの画像)なので、Bardのほうが新しいことを知っています。
有料のGPT-4だと2023年3月のモデルということなので、さらに新しいですね。
Google WorkspaceアカウントでBardを使えるようにするには、管理コンソールで「Early Access Apps」をオンにする必要があります。
(この設定はGoogle Workspaceドメインの管理者でなければできません)
「Early Access Apps」がどういうものかというと、その名のとおり、試験的意味合いの強いアプリということになります。
Googleヘルプのとおり、2023年5月現在は、Bardしか早期アクセスアプリの対象になっていません。
早期アクセスアプリを使ってもよいかどうか、教育機関で判断するには難しいかと思いますが、ご参考になりましたら幸いです。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。