【GIGAスクール】ChatGPTの登場による教育への影響について
2023年は、年始から「ChatGPT」が教育業界を賑わせています。
ChatGPTとは、米国のAI研究機関であるOpenAIが2022年の暮れに発表した人工知能チャットボットのことです。
これまで、チャット形式でなんとなく会話が成立できるようなAIというのは巷にありましたが、OprnAIのすごさは、その回答の精度です。
莫大なテキスト情報を事前学習しており、回答の正確性がこれまでのAIチャットボットとは比較にならないほど向上しました。
教育現場においては、さっそくこのChatGPTを、宿題や課題レポートの作成に”有効”活用する学生が多発し、2023年1月にはニューヨーク市の教育局がChatGPTを学習現場で使用することを禁止したとニュースになっています。
また、ちょっと面白いと思ったのは、富山県立大学の学長が卒業式の式辞をChatGPTで作成して実際にその文章を読み上げたそうです。
私もChatGPTとはいかほどのものか、実際に使ってみました。
それでわかったのは、現在無料提供されている機能は研究用ということもあり、一回の応答でChatGPTが返すことのできる文章量は限られていること(おおむね原稿用紙1~2枚)、ローカルな話題に偏ると結構嘘を教えるようになることがわかりました。先日ChatGPTの言語処理モデル(GPT-3.5)をさらに進化させたGPT-4が登場し、こちらはより精度の高い応答ができるようになったようです(が、有料機能になりました)。
教育現場においては、ChatGPTは是か非か、という話題が当然ながら持ち上がってきています。
私の考えとしては、AIテクノロジーの進化は止められませんし、悪影響を唱える声は一定数あるものの、世の中の方向はこういったテクノロジーを活用する方向を変えることはできないと思っています。教育においても、AIテクノロジーを無視するわけにはいかないと思われます。
この件については、またコラムにしたいと思いますが、今回はChatGPT自身に、教育への影響について回答させましたので、紹介します。
いかがでしょうか。AIっぽい当たり障りのない回答かもしれませんが、世の中の多数の意見が反映されているようにも感じます。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。