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【GIGAスクール】ChatGPTなどのジェネレーティブ型AIの使用について文科省がガイドラインを出すようです

2023.4.6

今日のニュースで文科省が動くという話が出てきました。

「ChatGPT」など 学校現場での取り扱い示す資料作成へ 文科省:NHK WEB

学校でのChatGPT 活用と注意点の指針、文科省策定へ:朝日新聞デジタル

これらの記事を見てみると、一律禁止する、というわけではなく「現場が適切に使用するための判断に役立つ指針にする」と言っているので、うまく使うことができるような方針を出す、と理解できます。

が、実際現場では混乱必至だと思われます。

なぜかというと、

・そもそも全教員がChatGPTとはなにか、どう使うか理解しているわけではない。知らない人も相当いる。

・ジェネレーティブ型AIはChatGPTだけではない。Google BardやEdgeに搭載されたチャット機能(GPT-4)、その他、今ガンガンサービスが増えてる段階。

・あれはよくてこれは駄目、というような方針だと、学校での著作物の扱い以上に、このケースはChatGPT使っていいけど、この課題はダメ、など教員で判断しなければならないことが増える。

ちょっと考えてみるだけでも、どうなるか心配な点が思い浮かびます。

本来、読書感想文なら、
・読む
・思考する
・要約する
・表現する
というプロセスが大切だと思います。AIによる文章はあくまでも参考、批判的な目でみて、それ以上もしくはオリジナルの考えを表現できなければ意味がありません。

これが文章ではなく画像であれば、透かしを入れることでこの画像はAIで作成されました、といった目印をつけることもできますが、文章だとそれがとても難しくなります(文章中に画像透かしのような目印を入れる研究しているところもあるようです)。

文科省がどのような指針を出すか、現段階では注視するしかありませんが、学校現場においては少なくともこの新しい技術(ジェネレーティブ型AI)に対する理解を広げておく必要はあると思います。

私がGIGAスクールの支援を行っている自治体には、ChatGPTなどのジェネレーティブ型AIの理解を深める研修なども行うことも考えています。

この記事をご覧いただいた教育関係者の方も、気になることがありましたらご連絡いただければ幸いです。

執筆者紹介


佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
 
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。

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