【GIGAスクール】プログラミング学習とゲームの関係
小学校、中学校、高等学校においてプログラミングに関する教育が必修化されました。
私は大学からソフトウェア工学を専攻して学んできたため、「プログラミング学習 = C言語」というイメージになり、アドレス空間やメモリ管理まで考えてしまうのですが、ここでいうプログラミング学習は「プログラミング的思考=アルゴリズムの考え方」を学ぶと言ったほうがしっくりきます。
アルゴリズムについては、また昔話になってしまいますが、「並び替え方式=バブルソートやクイックソート」のロジックを考えてC言語で実装するというところが勉強の入り口だったように記憶しています。
しかしながら今の小学生、中学生にバブルソートを考えましょう、といったところでまったく興味は引けないでしょうね。
現在はどういったツールで学ぶかというと、小学校低学年ならViscuit、中高学年でScratch、その他にもLEGO Mind StormやMinecraftといったゲーム寄りの教育ツールも充実しており、ハマる子はどっぷりハマりそうな分野になっています。
かく言う私の小学二年生になる息子も最近はMinecraftにハマっています。
我が家では、Chromebook以外のパソコンにも慣れさせたいという意図もあって、JAVA版のMinecraftを用意して時間を決めて遊んでOKとしています。
私としてはこれを機にキーボードを上手に使えるようになってもらいたいと思い、左手はホームポジションから、例えば前に進むなら薬指で「W」ボタンを押すんだよ~と教えているのですが、ちょっと目を話すとすぐ人差し指でWキーを押しているので、親の思惑どおりににはいかないか、と若干諦めモードです。
Minecraftというと、今月から「第5回 Minecraftカップ」が始まっています。
SDGsにかけて、”誰もが元気に安心して暮らせる持続可能な社会” がテーマになっているようです。
「持続可能」なので、おそらく木材や石炭といった化石燃料になる素材は極力使わず、クリーンなエネルギーで、食料供給などが行えるような仕掛けをMinecraft内に作ることが必要なのでしょう。
そうすると、プログラミング、というか、ピタゴラスイッチ的なシステムを色々と考えて作り込む必要があるかと思います。
ただ単純に建設しているだけですとなかなかそういった仕組みは作れないため、プログラミングに通じる思考ができていないと難しいでしょう。
私の息子は、まだそこまで考えて物作りを行うことはできないと思いますが、とても興味をもってゲームをやっているので、いくつかのきっかけを教えてあげれば意外と創作が進むかもしれません。
ゲームを通じたプログラミング学習が、小学校低学年からどれくらい進むことができるか、見守ることができそうで楽しみです。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。