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【GIGAスクール】文科省より、GIGAスクールの現状のアンケート結果が公開されています。

2023.5.30

先の5月16日に文科省において「デジタル学習基盤特別委員会(第1回)」が開催されており、その資料が公開されています。

こちらは「現行の、学校の ICT 環境整備にかかる地方財政措置(単年度 1,805 億円)の根拠となっている「教育の ICT 化に向けた環境整備計画」の期限が令和6年度末であり、令和7年度以降に向け、新たな ICT 環境整備方針の策定について令和6年度中に結論を出す必要がある」ことから、この委員会において、「1人1台端末を学校現場に導入したことによる成果と課題」および「今後の端末更新も見据え、目指すべき教室像や、実現すべき新たな施策はどのようなものか」を検討する、とのことです。

つまり、今、義務教育学校現場においては、次の端末更新は国の補助があるのだろうか、ICT支援にかかる財政措置は増えるのだろうか、という疑問が出ていると思いますが、その方針が検討される委員会になると思われます。

まだ第1回ではありますが、とても興味深い資料が公開されていますので、ご興味のあるかたは一読されるとよいかと思います。

今日は資料の中で、「GIGAスクール構想の現状について」という資料についてフォーカスしたいと思います。

この資料は、全国の小中学校の校長先生に回答いただいたアンケートが主な内容になっています。

あくまでも校長先生の回答ですので、これをもってGIGAスクール構想による学力向上の成果が上がったか、というところまで結論づけているものではありません。
しかし、各アンケートの内容を見ていると、GIGAスクールのよる学習環境の変化(児童生徒、教員の両方)および今後の期待について、9割の校長先生が「期待を感じている」と回答しています。

学校で本格的にGIGAスクールが始まって約2年。
ICT活用の進捗具合は学校によってまちまちですが、少なくとも皆さん大きな変化を感じており、このGIGAスクールに抱く期待も大きいものになっているということです。

一方で、「採点時間の減少」や「授業の準備時間や負担の減少」という面においては、あまり効果が出ていないように見受けられます。
このあたりは、現在、現場の教員のみなさまが試行錯誤しながら取り組んでおられる真っ最中ですので、継続して我々のようなICTの面でサポートできる事業者が支援すべきかと考えます。

デジタル学習基盤特別委員会においては今後も議論が進むことと思いますので、教育関係機関からも、現場の声が届くよう積極的に情報発信していったほうがよいでしょう。

執筆者紹介


佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
 
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。

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