【GIGAスクール】教員のタブレットPCを児童が勝手に見たことで問題に。
6月5日のニュースで、「小6担任のタブレット、クラスの半数が見て…「不適切な表現」一部児童が体調不良」(読売新聞オンライン)という記事が出ていました。
ざっくり要約すると、
・山口県の小学校教員が自分の端末に、児童の指導内容や、保護者とのやり取りに関するメモを記録していた。
・教員は、教室にその端末を置いたまま、20分ほど打ち合わせに行った。
・その間に、クラスの半数15人ほどが、その端末を開いて、メモを見た。
・メモには、児童が心理的に負担もしくはショックを受けるような内容が書いてあったようで、その後一部の生徒が体調不良を訴えている。
・校長が謝罪の上、該当クラスの担任は別の教員が代行している模様。
タブレット端末がChromebookなのかiPadなのかは不明ですが、ログイン状態のまま放置してしまったということがNGかと思います。
また、個人情報は端末に入れないように、という決まりがあったようで、それも守られていなかったようです。
当社でも学習に使う端末では指導にかかるような個人情報は入れないように話をしております。
このあたり、教員の方の意識が足りないかと考えます。
個人情報漏えいを防止するため、情報セキュリティ教育も学校現場では必要になってきています。
毎年実施するのが望ましいのですが、なかなか学校自身で実施するのは難しいと思いますので、当社のような企業に外部委託するのがよいかと思います。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。