【GIGAスクール】ニューヨーク市教育局がChatGPTの使用禁止を撤回。
本コラム3月の記事にて、ChatGPTのことを取り上げた際、ニューヨーク市教育局がChatGPTを学習現場で使用することを禁止したとのニュースを取り上げました。
このときは、レポートの課題などでChatGPTを使って生成した文章を使う生徒が増えているため、禁止という措置になったようですが、先日、この措置を撤回した(Bloomberg)ということです。
その理由としては、デービッド・バンクス教育総長が「教師と生徒がこの画期的なテクノロジーについて学び、探求することを奨励し、支援するとともに、学校制度全体で研究成果を共有するための仕組みとコミュニティーを構築する」とコメントしたとのこと。
このたった2、3ヶ月でChatGPTなどの生成AIはものすごい勢いで我々の生活に近づいてきています。
たとえばMicrosoftはOpenAIと協業し、Edgeに生成AIによるチャット機能をデフォルトで追加しました(Edgeを開いて、右上の吹き出しマークをクリックするとすぐチャットプロンプトが開きます)。
もはや、生成AIを使わない、という選択は難しくなってしまったほど世の中が変わり、むしろもっとより良く使ったほうが生産的だという方向に変わったと考えられます。
私も同様の考えです。自分でChatGPTを使うときも、より正確な答えが得られるよう、プロンプトの入力方法を勉強しています(プロンプトエンジニアリングと言って、あるお作法に沿って入力するといい結果が得られます)。
文科省がどのようなガイドラインを出すか、まだわかりませんが、この流れですと活用を認める方向になりそうです。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。