【GIGAスクール】タイピングスキルはいつから身につけるべきか。
私が学校現場でICT支援に入るとき、子どもたちはどの程度タイピングができるか先生に確認します。
ローマ字打ちのタイピングができない場合は、手書き機能を使ってテキストを入力することになります。
一般的には小学3年生くらいからはローマ字でタイピングができるように、ということになります。
ちょうどアルファベットも学習して、ということですね。
しかし、ICTを上手に活用している先生と話をしていると、タイピングの習得は早ければ早いほうがいい、という意見が強くあります。
なぜならば、そのほうがプレゼンテーションや共同作業の質がぐっと上がるからです。
GIGAスクールで配布された端末。基本的にはキーボード付きであることが仕様になっていると思います。
学校の中だけで使っているだけではタイピングスキルは上達しません。
ぜひ端末持ち帰りを勧め、家庭で10分でもキーボード入力するような練習を宿題にしてもらえると、スキルの向上が望めると思います。
ゲーム的なタイピング練習サイトもたくさんありますが、堀田先生監修のキーボー島に取り組んでいる学校が多いようです。
アルファベットはたった26文字です。さしあたって、端末のキーボードの表面に書いているアルファベットが大文字であれば大文字だけ、小文字だけであれば小文字だけを先にさらっと勉強し、その後はローマ字をガンガン、タイプしてもらう、ということでもスキルは身につきます。
このあたりが、その先のICT活用に繋がってくると思いますので、学校現場においてはぜひ低学年のうちからタイピングスキルの向上に取り組んでいただきたく思います。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。