【GIGAスクール】生成AIがネット上のニュースを勝手に学習するのを制限させる動きが。
アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が、自社の利用規約を変更し、AI=人工知能の学習に記事などを利用することを原則禁じる措置を導入したとのことです。
テキスト応答型の生成AIは、ネット上の膨大なテキスト情報を学習に使用しています。その情報をもとにメッセージを返しているわけですが、ニューヨーク・タイムズ紙は、自社のニュースを勝手に学習に使用するな!ということにしたようです。
生成AIの使用について、誤りのある可能性があること、著作権を知らず知らずに侵害してしまうおそれがあることが指摘されていますが、学習データとしてニュース記事を利用するというのも、著作権者の新聞社からしてみると確かに著作権の侵害にあたると考えるのも仕方ありません。
この流れが他社も追随するとなると、生成AIは、学習するために報道各社と包括的な取り決めや契約をする必要があり、利用者としては無料で利用できる範囲がせばまるかもしれませんね。
良質の情報はタダでは得られないということになりそうです。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。