【GIGAスクール】文科省より令和4年度の学校でのICT実態調査の結果が公表されています。
文科省より、令和4年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果が公表されています。
これは、1人1台PCの割合など5つの観点でアンケートした結果を都道府県ごとにまとめたもので、当然ながらパソコンのカバー率はどちらの都道府県も100%前後に届いています。
私が注目したのは「普通教室の大型提示装置整備率」です。
これは大型掲示装置がどれくらい教室に整備されているか、という数値ですが、全国平均が87.4%、北海道はそれを下回る74.8%になっています。
ICTの利点は情報の”提示・展開”、”収集”、”共有”が圧倒的なスピードで行えることです。
教室においては大型掲示装置を用いることで、情報の提示が一瞬でできるわけです。
教科書に書いてあることを黒板に書くだけであれば、そこはこういったディスプレイにポンと表示することで一瞬で済むので時間をぐっと節約できるということです。
大型掲示装置を用いた情報の提示は、ICT活用の基本です。
それが全教室で普通に行えないようでは、先生自身のICT活用能力もなかなか向上しません。
私が訪問した義務校ではほぼ大型掲示装置は設置されていましたが、高等学校ではそこまで行き届いてはいませんでした。
ネットワークの整備は済んだので、次はここを100%に持っていく必要があるかと思います。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。