札幌市の学校において個人情報漏洩。 | 教育コラム
こちら、朝日新聞の記事です。
「中学校で友人関係記した個人情報を紛失、生徒が見つけ閲覧、撮影も」(2024年5月24日の記事より)
札幌市立中学校の教諭が、生徒の個人情報を含んだ書類を体育館のステージ上に置き忘れ、数日間見つからない状況が続いた上、実は一部の生徒がそのファイルの存在に気付いており、スマートフォンで書類の内容を撮影していたということです。
書類の中には生徒の機微情報(友人関係、家族状況、学校生活における配慮事項など)が記載されていたということで、これが生徒間で出回るといじめのきっかけになる可能性があります。
スマートフォンの画像は削除させたということですが、完全にクリーンにできたとは到底思えません。
もしSNSにアップロードされていたら、クラウドストレージ共有されていたとしたら、拡散を防ぐ手立てはほとんどないのが現状です。
学校における個人情報流出経路として最も多いのはやはり書類の紛失です(USBメモリなど電子データの紛失よりも今でも紙書類の紛失の件数が多くなっています)。
まず、この管理を厳格に行わなくてはならないということ。
そして、生徒に対する情報モラル教育をしっかり行い、こういった個人情報を誤った使い方をするとどういったことになるのか、教育する必要があります。
当社ではこういったケースに備え情報モラル研修などを実施していますのご興味がありましたらご一報ください。
執筆者紹介
佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。