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Figjam、Canvaでファイルの個別コピーを配布したい。 | 教育コラム

2024.7.5

Jamboard終了で困ることの一つに「生徒にファイルのコピーを配布する」ことができなくなる問題があります。

どういうことかというと、Jamファイルや他のGoogle Workspaceのアプリであれば、Classroomから課題を作成し、ファイルを「各生徒にコピーを作成」して配布することで、生徒個別にファイルが作成され、かつファイル名に生徒名が付加されるという仕様でした。

これが「全員で共有して共同編集する」か「生徒が自分だけ個別にファイルを編集する」か、指導シーンに合わせて選択できたため、便利だったのです。

FigjamやCanvaではこれとまったく同じようにはできません。
コピーの配布は可能ではあるのですが、Classroomの課題からファイルの配布方法を選ぶことができないこと、ファイル名の先頭に名前を付加できない、という違いがあります。

それでもどうにか同じような操作ができるようにやり方を紹介いたします。

●Figjamの場合

画面右上の共有ボタンから、「Google Classroomに共有」を選びます。
次の画面で、「生徒/学生ごとにコピーを作成」を選択して「次へ」。
配布先のクラスを選んで課題を出します。

これで、共有された側は、リンクにアクセスすると、自動的にファイルをコピーします。
このときファイル名は「◯◯◯◯(コピー)」という文字列が付加されます。

*アクセス権が、自分以外に同じドメインの全員が編集できる権限になるようです。
 この挙動はちょっと仕様が違うと思うのですが、確認中です。

●Canvaの場合

画面右上の共有ボタンからGoogle Classroomを選択し、課題を出します。
このとき、アクセス権(コラボレーションリンクという名前になっています)を自分だけが編集できる状態にしておきます。

共有された側(生徒側)はリンクをクリックすると以下の画面になるので、「新しいデザインにテンプレートを使用」ボタンを押すと、自分のデザインとしてコピーされます。
このときのファイル名は「◯◯◯◯のコピー」というようになります。

元ファイルを「テンプレート」というように呼ぶことが、デザインツールベースっぽい作りですね。
また、元ファイルのアクセス権(コラボレーションリンク)を、共有先の相手も編集できる権限にしておくと、共有された側でリンクを開いた際、元ファイルを編集する選択肢もでてきます。

以上、Jamboardとまったく同じようにはいかないのですが、似たように使えるための方法の紹介でした。

*本日のイメージ画像は、Canvaのマジック画像生成を用いて「生徒がファイルを共同編集しているシーン」というプロンプトで生成しました。
 人種の指定をしていないので外国人っぽい人物が生成されましたが、ポリコレに配慮している感はありますね。

執筆者紹介


佐藤 大輔 satow@affordance.co.jp
株式会社アフォーダンス
エデュケーションサービス事業本部 エバンジェリスト
 
主に教育機関向けのGoogle Workspace等のクラウドサービスを活用した授業改善にかかるアドバイスや、情報セキュリティにかかる教育・改善支援を実施。エデュケーションサービス事業のエバンジェリスト(伝道師)として学校のGIGAスクール構想推進や運営支援サービスを行う。学校の先生向けの学校著作権研修、保護者、児童生徒向けの情報モラル・デジタルシディズンシップ研修なども実施。

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